推しが結婚した話
つい先日の話である。いつものように家を出て、近所のスーパーでお茶とふと目に入ったお赤飯をランチにすべく購入し学校へ向かう。
2限の授業が少しつまらなくて、半分無意識でTwitterを開く。なんだかざわざわしているTL。同厨だけざわついている。
「まだ読んでいないから情報流さないで欲しい」
「おめでとう」
「悲しい」
決定的な言葉こそないものの、察するものである。
ボロボロになりながら帰宅し、いつも通りの緑色の封筒、何故か日付が指定になっている。中身は4月に座長したときの写真たっぷりの会報、この中身もいつも通り。違う点が一つだけ
何も書かれていない白い封筒が入っている。
恐る恐る開くと、そこには手書きの文字が並んでいた。上手いとは言えない文字、でも極限まで丁寧に書いたことが伝わる文字。珍しくきっちり揃えられた行。代表作と言われる作品で自分の役名すら漢字で書けなかった彼が難しい漢字をギリギリながら収めている。
入籍しました。
と書かれていた。
リアコではないし、インスタの写真から彼女いるのも察することが出来る内容だった。むしろ早く結婚して落ち着いて、芝居に専念してほしい。とまで思っていたのにショックを受けた。ショックを受けてる自分にびっくりした。素直におめでとうございますと言える、喜べると信じていたから。
手紙を読み、公表されていないからと1人でぐるぐると考えていた。何故自分はショックを受けたんだろうか。翌日の夜Twitterで報告され、一気に周囲が祝福モード。私も乗っかる形でお祝いをした。
ファンは、仕事をしている彼のことを誰よりも知っている。もしかしたら本人よりも知っているかもしれない。だから、彼の全てを知っていると勘違いしていたのかもしれない。
「結婚したことがショック」
ではなくて、
「推しに自分の知らない部分がある」
ということをハッキリと告げられたことにショックを受けたのだと気づいた。
すっぱ抜かれてカノバレすることも無く、匂わせ…まあペット飼っちゃうとね、察するよね(笑)一応匂わせもなかったことにしておきましょう。身近な演出家さんにバレることも無く、真っ先にファンにしかもあれだけ丁寧に発表してくれた彼
めちゃくちゃいい男じゃないですか???
今時ここまでファンのこと大切にしてくれる俳優いますか????
友達に作品見せられた時に彼を好きになったわたしのセンサー優秀すぎて褒め讃えたい。彼の1番好きな姿はやっぱり板に立っているところだから。"夫”としての彼も垣間見れたらラッキーぐらいに思いつつ"役者”としての彼は誰よりもわたしが知ってるよね、見てるよね。
これからも彼が"役者”でいる限りはずっと愛してる。これがトゥルーラブ。
推しに!愛を!人間に!恐怖を!(?)
ノリとテンションと勢いで失礼しました